Vol.2【鈴木さんちの完熟トマトらーめん】
居酒屋で培ったノウハウと情熱食材を生かした、
体に優しく、個性的なラーメン
北のこだわりらーめん 口福(こうふく) さいたま市田島
 
完熟トマトらーめん
▲「鈴木さんちの完熟トマトらーめん」850円。ベースの醤油味に完熟トマトのやわらかい甘み、酸味が溶け込み、食べごたえも十分。7月中旬〜10月上旬までの期間限定メニュー。
 
入り口
  ▲西浦和駅から南へ徒歩2〜3分。窓ガラスに、自慢の食材の仕入先を一覧表にして張り出している。  
 
スタッフたち
▲店長(左)とスタッフ。客席はカウンターだけだが、白木を使った清潔な店内で、年齢、性別問わず、誰もが気軽に入れる雰囲気だ。
 
●埼玉県さいたま市田島2−17
 TEL 048・865・2232
●11:30〜22:00
  ※スープがなくなり次第終了
 月曜定休
  ↓地図を見る
 
 
素材にこだわり、研鑚を積む
「北海道食大使 とらぬ狸」から生まれる

  8月13日にオープンした「口福」(こうふく)は、居酒屋「北海道食大使 とらぬ狸」(大宮駅東口)から生まれた。
  「とらぬ狸」は、続々と新しく珍しい食材を見つけては提供している。左写真の完熟トマトのほかさまざまな野菜を出荷している「鈴木さんち」(鈴木農園)、ニンニク・ネギの「前村さんち」(前村農園)をはじめ、情熱を持つ生産者たちから直接食材を買い付けている。時間と足を使って選びぬかれた食材は、野菜、肉、魚、塩、醤油にいたるまで、安全性も、おいしさの面でも逸品ばかり。そして、これら最高の素材を最もおいしく食べるための研究を、「とらぬ狸」では日々重ねている。じゃがいもひとつとっても、じゃがバターもあれば、素揚げにしたり、コロッケにして赤ワインのソースをかけたり…。シンプルな料理でも手の込んだ料理でも、素材の魅力を100%生かすのが基本姿勢だ。
  これら食材、ノウハウを注ぎ込んで開発したラーメン、それが「口福」なのだ。

口福らーめんで、手造り醤油・
天日干し塩の魅力が開花した

 口福のラーメン開発で、「とらぬ狸」の食材はあたらしい魅力を見せる。スープ作りでは、北海道の地鶏と7種類の魚介類が「極上のコンソメスープをつくるのと同じくらい」の手間ひまをかけられ、優しくまろやかなうまみを出す。そしてシンプルなラーメン「あっさり醤油」(680円)では埼玉の無添加手造り醤油「坂巻醤油」の、「あっさり塩」では「ふしぎ」という名の沖縄の天日干しミネラル塩の実力が発揮されている。この醤油味、塩味のスープに、無添加熟成麺が入り、北海道の野菜や、肉が加わる。

野菜をおいしく食べられるラーメン
季節ごと、一品ごとの個性を楽しめる

 定番メニュー・季節限定メニューともに、とくに「鈴木さんち」「前村さんち」の野菜がクローズアップされ、ニンニクや、ネギから、完熟トマト、栗かぼちゃ、枝豆など、ラーメンの具としては珍しい名前も並ぶ。「醤油や塩でもそうしたように、こんなにうまいジャガイモがあるなら、ラーメンに作ってみようじゃないかっていう発想です」。もちろん、ただ野菜を乗っけるのではない。素材ごとの長所を伸ばしてやるために、ペーストにしてスープに溶かし込んだりと、さまざまな工夫が凝らされている。だから、一品一品の個性がはっきりしているのだ。
 新メニューも続々と考えられていて、現在は「だるまいも(長いも)」を使ったラーメンを開発中だという。季節ごとの楽しみがあるのもこの店の魅力。